加害少年に4470万円賠償命令 2007年の集団暴行死 函館地裁
【函館】2007年8月、函館市内の公園で少年7人に集団で暴行され、死亡した同市内の高校3年佐藤智也さん=当時(18)=の母親が、暴行した少年6人に損害賠償を求めた訴訟の判決が30日、函館地裁であった。蓮井俊治裁判長は、請求通り約4470万円の支払いを命じた。
判決理由で、蓮井裁判長は「少年らの暴行は不条理きわまりない執(しつ)拗(よう)で残忍なものだった」と指摘。かけがえのない子供を突然失った原告の精神的苦痛は察するに余りあるとして、請求額全額を認定した。
事件では、少年7人が傷害致死容疑で逮捕され、2人の実刑が確定。5人が少年院送致の保護処分になった。
原告は提訴時、加害少年7人のうち、保護者との和解が成立した少年1人を除く少年6人と保護者に損害賠償を求めていたが、その後保護者とは和解するなどした。
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