中央図書館が建築大賞受賞 居心地の良さ高評価 函館
函館市中央図書館(市内五稜郭町、中山公子館長)がこのほど、日本図書館協会(東京)が主催する「第二十三回日本図書館協会建築賞」の大賞を受賞した。道内の図書館で大賞に選ばれたのは今回が五度目だ。
同賞は建築物の質(ハード)と展開されるサービス(ソフト)の両面が調和し、いずれも優れている図書館を表彰するのが目的で、今回は二○○五年度末までに開館した図書館が対象だ。設計者だった鬼頭梓建築設計事務所と佐田祐一建築設計研究所(いずれも東京)の共同企業体が応募し、函館を含む全国の七図書館が選考された。
市中央図書館によると、受賞の理由に、構想段階から市民の意見を積極的に取り入れたことや、利用者が自ら手に取れる開架約二十七万冊などのグループ分けが明確で、目線が通る高さの書棚が開放感を強調するなど、居心地の良い空間を形成していることが挙げられた。また、隣接する五稜郭公園を見通せるように工夫し、太陽光発電を採用して省エネルギーに配慮したことなども評価された。
市中央図書館は二○○五年十一月に開館。鉄筋コンクリート造りで、延べ床面積は約七千七百平方メートル。蔵書は約四十万冊。年間利用者は昨年度で延べ約八十万人と市民に親しまれている。
受賞の知らせに、中山館長は「使いやすい図書館というお墨付きを得た。今後も図書館の便利さをアピールし、利用する市民がさらに増えてくれれば」と話している。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/46655.html
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