集団強姦致傷・２被告に懲役11年－7年
今年1月から2月にかけて函館市内で通行中の女性を車内に連れ込み、性的暴行を加えたとして、強制わいせつ集団強姦致傷、強盗罪などに問われた住所不定、無職井上淳二（４１）、北斗市富川2、無職泉敏光（２８）の両被告に対する判決公判が28日、それぞれ、函館地裁であった。「女性の人格を顧みない卑劣で悪質な犯行。被害者の受けた恐怖感や屈辱感は察するに余りある」として、井上被告に懲役11年（求刑・懲役13年）、泉被告に懲役7年(同・懲役9年）を言い渡した。井上被告への判決理由で、裁判長は「井上被告の供述は、被害者の供述や状況に照らし合わせて、不自然で不合理。終始主導的な役割を果たした」と認定し、「両被告は対等の関係にあった」とする弁護側の主張を退けた。泉被告に対しては、「井上被告の指示通りに行動し、犯行に不可欠な役割を果たした」と指摘した。判決によると、両被告は共謀し、1月17日未明、函館市内の路上で当時10代の少女を車内に連れ込んでわいせつな行為をし、2月7日未明には同様の手口で、30代の女性に性的暴行を加えてけがを負わせ、現金などを奪った。
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