盗み疑われ暴行? 函館西署が7少年送検
【函館】函館市の公園で同市内の高校三年佐藤智也君(18)が、中学時代の同級生ら七人に暴行され死亡した事件で、函館西署は二十九日、傷害致死の疑いで、七人を送検した。これまでの調べで、事件直前に通帳が入ったバッグをなくした佐藤君が「盗まれた」などと少年らに話していたことが分かっており、同署は盗みの疑いを掛けられた少年らが佐藤君に反発し、暴行につながった可能性もあるとみている。
調べでは、佐藤君は二十六日午後、家族に「友人と出かける。午後六時半ごろ帰る」と言って外出。自宅近くの富岡中央公園で「通帳入りのカバンがない」と少年のうちの数人に話しかけ、一緒に捜した。バッグは結局、見つからず、少年らは「本当になくなったのか」と佐藤君を詰問。佐藤君が帰ろうとしたところ、少年らに引き留められ、暴行を受けたとみられる。
目撃した人の話では、佐藤君は「通帳が悪用されたら困る。警察に電話する」と言っており、盗みの疑いを掛けられた少年らは怒っている様子だったという。同署は事件直前のやりとりと、暴行との関連を調べている。
一方、道教委は二十九日、道や道警などとつくる「いじめ・不登校対策本部」の会議を緊急に開き、関係機関が地域や家庭と連携し、命の大切さを伝える取り組みを積極的に行うことを確認した。
道教委は、暴力根絶の指導を徹底するよう各教育局を通じて全公立学校に二十八日付で通知したことを説明。道学事課も二十九日付で同趣旨の文書を私立学校に出す。
函館市教委も、二十九日付で市立の小中高校に、児童、生徒の指導の徹底などを要請する通知文を送付する。
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