殺害された函館高3生「通帳なくなった」
北海道函館市の公園で函館大付属有斗高校3年、佐藤智也さん(18)が 中学の同級生らに暴行され死亡した傷害致死事件で、佐藤さんが暴行を受けた当日、 「バッグと通帳がなくなった」と話し、逮捕された高校生らと公園内を捜していたことが28日、 目撃していた少年らの話で分かった。
通帳は見つからず、騒ぎがトラブルに発展した可能性もあり、 函館西署は暴行との関連を慎重に調べている。
佐藤さんは倒れているのが見つかったのとは別の公園で暴行を受け、現場には逮捕された高校生ら7人以外にも中学生や少女ら4、5人がいたことも分かった。
目撃者らによると、佐藤さんが最初に暴行を受けた函館市内の富岡中央公園は逮捕された少年らのたまり場となっていた。 佐藤さんも普段から来て、進んでサッカーのゴールキーパーをやることもあった。 事件があった26日は午後から公園に姿を見せ、しばらくしてからバッグと通帳がなくなったと言い出したという。
同署の調べでは、午後7時半ごろから、佐藤さんに対する1対1の暴行が始まり、ほかの十数人は見ていた。
佐藤さんが叫び声を上げたため、近くの昭和公園に移動。佐藤さんをけって池に落としたほか、腹や頭をけったり、 金属バットで背中を殴ったりした。佐藤さんが動かなくなると、池の水を顔にかけるなどしたが意識が戻らなかったという。
少年の1人は調べに「佐藤さんが死ぬかもしれないと思った」と話しているという。
[2007年8月28日23時49分]
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