函館集団暴行死 「助けて」叫ばれ移動 数人が傍観
【函館】函館市内の市営昭和公園で、函館市富岡町二、函館大学付属有斗高三年佐藤智也君(18)が同市内の少年七人=傷害致死容疑で逮捕済み=に金属バットなどで殴られ死亡した事件で、七人は住宅街の別の公園で暴行を始め、佐藤君が助けを求めたため、人けの少ない昭和公園に移動していたことが、函館西署の二十八日までの調べでわかった。
調べによると、七人は二十六日午後七時半ごろ、佐藤君を「遊ぼう」と同市富岡町の富岡中央公園に連れ出し、佐藤君にサッカーのゴールキーパー役をさせ、次々とボールをけった。さらに「金をくれる約束をしているのに守らない」と言いがかりをつけ、「タイマン(一対一のけんか)をやろう」と、金属バットなどで七人で殴るけるの暴行を加えた疑い。
この際、佐藤君が「誰か助けて」と叫んだため、七人は「近所に聞こえるとまずい」と、西に約二キロ離れた昭和公園に自転車などで移動した。同公園では七人以外に数人の少年や少女が居合わせ、暴行を傍観していたという。佐藤君が過去に暴行を受けていた可能性もあり、同署は交友関係を調べている。
一方、函大有斗高(鈴木健校長、六百八十八人)は二十八日午前九時から全校集会を開き、全員で黙とうした後、鈴木校長が「佐藤君の死の重みをしっかり受け止め、人の命の大切さを考えてほしい」と訴えた。集会後、体が震えるなど変調を来した生徒が数人いて、養護教諭らがカウンセリングに当たった。同校は生徒の間に動揺が見られるため、昼前に生徒を帰宅させた。三年男子は「(暴行を)やった人に怒りを覚える」と話した。
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/society/46041.html
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